竜巻は、夏から秋にかけて発生することが最も多く、直径数十メートルから数百メートルで、非常に速いスピードで数キロに渡って移動します。
そのため、激しい突風などで、短時間で広い範囲に甚大な被害を及ばしています。
例えば、竜巻が通り過ぎたあとの家屋は、飛散物がぶつかって壁に穴があいたり傷ついたり、車やトラックが横転したり、ビニールハウスが飛ばされたりなど、被害も多くあります。
日本のどの地域でも起こる可能性があるので、気象庁の情報を活用して、竜巻に注意しましょう。
竜巻注意報とは
日本では、季節問わず発生しますが、特に積乱雲が発生しやすい夏から秋にかけて多く発生するようで、気象庁が、平成20年3月から「竜巻注意情報」を発表するようになりました。
竜巻などの激しい突風が予想される場合は「竜巻など激しい突風のおそれ」として半日から1日前より発表されます。
発生が予想される数時間前には「竜巻」として明記され、注意を呼び掛けています。
そして、竜巻が発生しやすい状態になった時に「竜巻注意情報」として発表されます。
「竜巻注意情報」が発表されて1時間は発表が有効なので、その間は気を付けなければなりません。
しかし、20回発表して1回的中するほどで、まだ今は、あまり予測精度は高くありませんね。
これから研究が進めば、的中率をあげることも可能になっていくと思います。
注意報がでたらすべきこと
実際に「竜巻注意情報」が発表されれば、積乱雲の近くにいる人は注意しなければなりません。
すぐに避難が必要というわけではありませんが、真っ黒い雲が近づいて周囲が暗くなったり、雷が見えたりすると、発達した積乱雲が近づいてきている兆候なので、室内へ入るなど避難するといいでしょう。
冷たい風が吹いてきたり、大粒の雨やひょうが降ってきても、発達した積乱雲が近づいている兆候なので気を付けましょう。
やはり竜巻が怖い理由は、巻き上げられた瓦や看板など、硬くて大きい物が一緒に飛ばされてきて、それが直撃することです。
スピードも速く威力があるので、当たってしまうと命を落とす可能性もあるのです。
竜巻が見えたら、すぐに頑丈な建物に逃げ込み、窓ガラスは割れる可能性があるので、離れて下さい。
そして、竜巻の大きさによっては、家が揺れたりすることもあるので、テーブルの下に隠れて身を守るようにしましょう。
屋外にいて、身を守る建物がない場合は、くぼんだところに身をふせて頭を守るようにして、通り過ぎるのをじっと待ちましょう。
まとめ
これから、積乱雲が発生しやすくなる時期です。
もしも注意報が発令されれば、空の変化に注意して身を守る準備をしてください。
竜巻は猛スピードで近づいてくるので、遠くで見えたらすぐに避難することが大事です。
巻き上げられた瓦や看板、大きな飛散物が直撃してしまえば、大けがや命を落とすこともあるかもしれません。
室内に逃げれない時は、水路などのくぼみに隠れ、頭を守り、竜巻が過ぎるのをじっとして待ちましょう。