『ふぐ』といえば、
高級でなかなか食べる機会のない料理です。
毒があるので、自分でさばくわけにもいきません。
そんなふぐ料理には
『ふぐ刺し』と『てっさ』と呼ばれる料理があります。
『ふぐ刺し』と『てっさ』の違いは何でしょう。
ここでは、『ふぐ刺し』と『てっさ』についてと、
『ふぐ料理』についてご紹介します。
「てっさ」と「ふぐ刺し」は同じもの!?
『てっさ』とは、『ふぐ刺し』の事を言います。
ふぐは毒がある魚で有名ですが、
昔はその毒で亡くなる方が多数いました。
江戸時代の頃から、「毒に当たると命を落とす」ので、
ふぐのことを『てっぽう』と呼んでいたそうです。
その『てっぽう』の『刺身』から、
省略して『てっさ』となったと言われています。
『てっさ』と呼ぶのは主に関西地方です。
昔、豊臣兵がふぐの毒により激減したことにより
「河豚食禁の令」が出されましたが、
庶民の間では密かにふぐは食べられていました。
ですが、『ふぐを食べる』と言えない時代でしたので、
『てっぽうを食べる』という隠語がうまれたと言われています。
関西地方の人達の、
ふぐを食べるための隠語だったんですね。
『てっさ(ふぐ刺し)』をテレビや雑誌などで
見たことがあると思います。
とても薄く、半透明のものがお皿に重ね合わされていて、
見た目がとても綺麗です。
なぜこんなに薄く切るのかというと、
ふぐはとても身が締まっていて、ゴムのような弾力があるからです。
厚く切ってしまうと、その弾力を噛み切るのが
困難になってしまうので、
美味しく噛み切れるように薄く切ってあるんですね。
『てっさ』は関西地方で『ふぐ刺し』のことをいうんですね。
『てっぽう』からきていたなんて、知りませんでした。
そして、弾力があるからあの薄さ…
食べてみたいですね!
「てっさ」や「ふぐ刺し」以外に覚えておきたいふぐ料理とは
ふぐ刺し(てっさ)以外には、
どんなふぐ料理があるのでしょうか。
①《皮刺し》
湯引きした皮を細切りにする料理です。
ゼラチン質でコラーゲンたっぷりでコリコリとした食感です。
ポン酢で食べるのがおすすめです。
②《ふぐ鍋(てっちり)》
ふぐ鍋は、関西地方では「てっちり鍋」と呼ばれます。
昆布だしで、ふぐの身や骨・野菜などを
土鍋で煮込む料理です。
ふぐ鍋を食べたあとは、
白米を入れて「ふぐ雑炊」がおすすめです。
③《焼きふぐ》
炭火で白身や白子を焼き上げた料理です。
塩や濃厚ダレで違った味を楽しめます。
白子は外はカリッと、中はまろやかな味わいです。
④《ふぐの唐揚げ》
皮をむいた切り身に衣をつけて揚げた料理です。
衣はカリカリ、身はフワフワです。
塩やカボス・レモンの絞り汁で食べられているようです。
くちばし周辺の骨つきのところを唐揚げにしたものを
好む人もいるようです。
⑤《ふぐ煮こごり》
ふぐはゼラチン質の皮をもつので、
皮を煮込んで液体状にしたものを味付けし、
冷やすとゼリー状の煮こごりができます。
ふぐの皮には、良質なコラーゲンが含まれており、
低カロリーで高たんぱく質です。
⑥《ふぐ寿司》
巻き寿司・.握り寿司など、
ふぐ寿司の種類はいろいろあります。
もみじおろしやネギ、ポン酢などがおすすめです。
⑦《ふぐひれ酒》
北海道南部の『とらふぐ』のひれを
天日干しで乾燥させてから火であぶり、
熱した日本酒に入れて蒸した飲み物です。
ふぐのエキスが日本酒に染み出て、
いつもとは違った味を楽しめます。
正直、ふぐ鍋・ふぐの唐揚げしか知りませんでした。
いろいろな料理があるんですね。
ふぐ料理に縁がなかったとは言え、
料理の種類くらいは覚えておいた方が良いですね。
まとめ
いかがでしたか?
『てっさ』は関西地方で呼ばれる『ふぐ刺し』のことです。
『てっぽう』が由来でした。
現代では、ちゃんと
資格を持った料理人がさばいてくれるので安心です。
機会があれば、
ぜひふぐ料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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