全く気にしなければ気にならないこういう問題。
そう言われたらなんで夏至だけ‘かし’じゃないの??
子供に’’どうして?どうして??’’と尋ねられても答えられない!
けれど、なんの疑いもないままずーっと‘げし’と読んできたので、
どうしてこういう読み方をするのか考えたこともなかった・・という
私と同様に思う方、安心してください。
調べてわかったこと、シェアさせていただきますね。
夏至の読み方は一通り!?
夏至(げし)の詳細は皆さんご存知ですか?
だいたい夏くらいのことを呼ぶんでしょ?とか
日が1年で一番長い日のことでしょ?
と、そのくらい知ってる人は多いかと思います。
まず、夏至とは1年を太陽の動きに合わせて24の気に分けた昔の分類があって
それを二十四気(にじゅうしき)と呼びます。
また、中国・日本の太陰太陽暦で暦日と季節を合わせる為に設けられた
この12個の中気と12個の節気の総称を二十四節気(にじゅうしせっき)と呼ぶらしいです。
夏至はこの中の一つで、太陽がその軌道上でもっとも北に位置する時でだいたい太陽暦で言うと6月22日くらい。
北半球では太陽の南中高度がもっとも高く、昼間が最も長くなります。
と、ここまでで夏至は‘げし’でしか紹介されてません・・
そこで夏と言う字を調べてみると、皆さんの知っている通り音読みは‘‘か’’と‘‘げ’’が出てきます。
なので‘‘かし’’と読んでも間違いではなさそうです。
夏至の読み方はなぜ‘‘げし’’なの?
そもそもむかし、中国から漢字が入ってきた時代、
経路によって呉音(ごおん)と漢音(かんおん)に分けられるそうで、
仏教の伝来と共に主に仏教用語として早くから普及したのが’’呉音’’で
平安時代に主に漢籍を通じて入ってきたのが’’漢音’’と言われています。
呉音はそもそも日本漢字音(音読み)の一つです。
この呉音をもう少し掘り下げてみると、
六朝時代の中国の呉と交通のあった百済人(くだらじん)が日本に伝えたものと言い伝えられているそうで、遣唐使が漢音を学び持ち帰る以前にすでに日本に定着していた漢字音と言われています。
また、呉音は別名で対馬音(つしまおん)・百済音(くだらおん)という名称があるそうで
欽明(きんめい)天皇のときに、百済の尼(あま)さんが対馬に来て、
呉音で維摩経(ゆいまきょう)を読んで仏教を伝えたという伝承によるものらしいです。
なんだか歴史の話になってきて難しい感じになってきちゃいましたが、
つまり、夏至は仏教用語の一つとされるので呉音読みの‘‘げし’’と読む、
ということになるようです。
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