管理職は時に厳しく、細かい指導を行うことで部下のモチベーションを潰してしまう言い方をしている事もあります。
昔のように叱られながら「なにくそ」と思いながら頑張ってきた世代とは違い、今は叱るだけでは無く優しく背中を押して部下の能力を発揮させる指導方法が勧められています。
そこで今回は、やる気にさせる伝え方など紹介します。
やりたくない仕事をやる気にさせる言葉
部下の指導でほとんどの上司が、叱るときと褒めるときのバランスが難しいからどう指導して良いか分からないのではないでしょうか。
褒めすぎると部下の為にはならないし、叱りすぎると落ち込んでしまってモチベーションがさがってしまい仕事に身が入らないなどと指導する立場としては難しいのが現実です。
では、どうすればやりたくない仕事に対してやる気を起こさせる声かけができるでしょうか。
まずは、部下のモチベーションを引き出す事です。
ザイアンスの法則を意識すると言うことです。
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『人間は知らない人には攻撃的かつ冷淡な対応をする』
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『人間は人と会う程、好意を持つ様になる』
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『人間は相手の人の人間的な部分を知った時、より強く相手に好意を持つ様になる』
これはアメリカの心理学者の実験によって発表された法則です。
最近は新入社員の指導でも導入されている「褒める指導方法」が注目されていますがこれも近いものがあります。
部下とたくさん会話をしてきちんとコミュニケーションを取ることです。
上司と部下という関係性だけでは無く、人と人して向き合うことが大事となるのです。
簡単な事から始めてみてください。
「名前を呼んでみる」「挨拶をかわす」など些細なことでも大丈夫です。
そして徐々に仕事以外の話をしてみたりするだけで、お互い良い人間関係を築けて部下のモチベーションを上げるシンプルかつ確かな効果があります。
他にも、仕事で目標を掲げてするときなどに「もうひと踏ん張りだ。一緒に頑張ろう。」と言ったような、みんなで乗り越えようという声かけは部下にとっては嬉しいものです。
やりたくない仕事をやらされた場合、『やらされた感』が強いと生産性が3分の1で疲れは3倍になってしまうことが分かっています。
そのため気持ちを切り替えてやる気につなげる声かけが必要なのです。
上司と部下でもやはり同じ人間です。相手の心をどこまで汲み取ることが出来るかが大事です。
人それぞれ感じることや思うことは違いますが、皆に共通する事は『他人に認められたいと思っている』ということです。
自分の能力や個性を発揮できて喜びを感じ、他人に認められることでやる気にも繋がってきます。
それらをふまえて部下を指導する際に意識してみてはいかがでしょうか。
味方になってくれる部下の見分け方
部下のミスは管理職が責任をとることとなり、上司に小言を言われてしまってストレスを抱えてしまうと思います。
部下をしっかりと味方につけて上手くマネジメントする事により管理職のストレス軽減につながります。
味方になってくれる部下とは、仕事ができるかどうかなのかもしれません。
会社と自分をしっかりと一本化した考え方をしているかどうかということです。
頼まれた仕事を自分ならこのようにしていこうと考えこなすのか、頼まれた仕事を言われたようにこなすのかの違いかもしれません。
仕事ができる人は、今までの失敗をふまえて、次はこうしたら上手くいくかもしれないと「やる」前提で物事を考えるため新しい案を提案してくれるのではないでしょうか。
他にも、仕事をする上で期限に余裕をもって仕事をこなす人です。なぜこの仕事をしなければならないのかを考えながらする人は、期限に余裕を持って行動することが出来ます。
求められるのは、仕事の速さと質です。両方を兼ねそろえていれば完璧ですが、ときにはどちらかを優先しなければならない場合は相談してそのときに一番よい仕事が出来るようにすると思います。
そして、自分の仕事を分かりやすくマニュアルなどにまとめて今後、他の誰かが同じ仕事を失敗せずできるようにするなど自分の仕事だけとして認識していないかが重要です。
管理職の立場として、部下の仕事ぶりを見ながらこれらの要素があるか見極めてみてくださいね。
【まとめ】
管理職という立場は部下の見極めが必要だと思います。
やりたくない仕事だからやらないというような部下だと困ります。
となると、部下をやる気にさせる伝え方をしなければいけなくなりますが小難しく考えなくてもいいんです。
挨拶を交わしたり、名前を呼ぶ、ちょっとしたことでも褒めてあげるなどは逆の立場で考えても嬉しいものです。
同じ目標を達成するために一緒に頑張ろうという姿勢を部下に示すことでモチベーションアップにつながっていくようです。
部下の仕事ぶりをしっかりと見ながら、その人が大きく成長する要素があるのか管理職はその人の適性を見極め育てることが大事となってきます。
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