「快気祝い」とは、お見舞いに来ていただいた方々に、
お礼と病気やケガが治ったことの報告を兼ねて
お礼として贈るものです。
元々は全快の喜びのお裾分け、つまり内祝いとして、
元気な姿を見せるために皆さんを招いてもてなすことらしいのですが、
それって結構大変ですよね。
そのため、今では、その代わりに品物を贈るのが一般的です。
そうしたことから「快気内祝い」とも呼ばれています。
「快気祝い」とは、病気やケガから回復した人に贈るものではなく、
治った人からお見舞いに来ていただいた方々へのお礼として贈るものでした。
完全に勘違いしていました・・・
しかし、実際に自分がそのような立場になってみないと
わからないことではないでしょうか。
自分がいつ病気にかかるかはわからないものです。
突然そのようなことになったときに困らないため、
最低限のマナーを理解しておいた方が良いと思います。
そこで、「快気祝い」にまつわるあれこれについて調べてみました。
♦「快気祝い(お返し)」の金額は、いくら?返す時期は?恥をかかないお見舞いのお返しは?
「快気祝い(お返し)」の品物は、
いただいた金額の大体半額から3分の1くらいが一般的なようです。
あまり高価なものだと、かえって気を遣わせてしまうので注意してください!
一品だとお返しの金額に見合うものが見つからない場合は、
例えば、お菓子とカタログギフトといったように、
いくつかの品物を抱き合わせでお返しするのもOKです!
お返しするタイミングは、退院後1か月以内がよいとされていますが、
退院後忙しい場合や体調が安定しない場合は、
落ち着いてからでも大丈夫だ(失礼に当たらない)ということです。
すっかり元気になったのならば、
1か月後まで待たなくても問題ありません!
快気祝いは、病気やケガが消えてなくなったことを祝うものなので、
あとに残るものではなく「消えもの」を選ぶのがマナーです。
定番は、お菓子や飲み物などの食品、洗剤、タオルなどが定番だそうです!
面白いと思ったのは、最近「今治タオル」を贈る人が多いということです。
理由は、「今(いま)治(なおった)」からだそうです。ナルホドですよね。
♦お返しに、贈ってはいけないものは?
快気祝いは、そもそも病気やケガになってしまったことによるもの。
できれば二度とそうならない方がいいという意味なので、
のしは「結び切り」の水引がついたものを使います。
意味合いは少し違いますが、結婚のお祝いと同じです。
「花結び(ちょう結び)」ののしは、
「何度も結びなおせる=何度あってもうれしいお祝い」
という意味なので、
使う場面を考えて行う必要があります。
「花結び(ちょう結び)」は出産祝いのときに使います。
便利な贈り物として、商品券やギフトカードを贈ろう
と考える人もいるかと思いますが、
こうした金券類は
「お金を贈ってもいい場合にお金に代わるものとして贈る」
という考えが一般的です。
そのため、特に目上の方に「快気祝い」を贈る場合は、
失礼とみられる可能性が大きいので
商品券、ギフトカードは控えたほうがよろしいかと思います。
もし相手の方に好きなものを選んでほしいという気持ちがあるのであれば、
カタログギフトを選ぶのが正解です。
♦まとめ
マナーってホント奥深いですよね。
しかも予期せぬときにそういったマナーについて
「どうだったっけ!?」と慌てることが多いので
ここでひとつ、賢くなっておきましょう!
快気祝いについては、お祝いの品に加えて、
簡単なものでいいので、現在の状況を伝える意味でも
お礼状やメッセージカードなどを添えると
より感謝の気持ちが伝わるのでオススメです。