半纏(はんてん)や羽織り、ちゃんちゃんこ・・・
どれも日本ならではの和服型の防寒着としての認識が
あると思いますが、どれも同じだと思っていませんか?
正確には形や用途によって違いがあるのです!
でもその違いが分からない人がほとんどだと思います。
そこで、どれも似た形、使い方をするので
混同してしまうことの多い半纏や羽織り、
ちゃんちゃんこについて、正確な違い、
用途について知り、説明できるように
なっちゃいましょう( ^ω^ )
◇ちゃんちゃんこの別名はあるの!?
ちゃんちゃんこというと、冬場家で寒い時に
サッと上にはおる着る防寒着として、
小さい子やちょっとお年を召した方が
着ているイメージがありますね(^^)
ちゃんちゃんこの正式な形とは、
袖がなく、温かいように綿が入っている
腰丈の半纏や羽織り型のものを言うそうです。
別名としては「袖なし半纏」とか
「袖なし羽織り」という呼び名があるそうです
・・・そのまんまですね(笑)。
ちゃんちゃんこと言えば還暦の時に着る
赤いちゃんちゃんこが有名ですが、
ちゃんちゃんこは名前の響きから
なんとなくわかる通り元々は赤ちゃんの
防寒着のことを指します。
満60歳を迎えるとすべての干支が一巡し、
生まれた年の干支に戻ることから
暦が還る=還暦と呼ばれ「生まれ直す」という
意味から赤ちゃんが着るちゃんちゃんこを
着るという風習が生まれたということです(^^)
◇半纏や羽織りってちゃんちゃんこの別名なの!?
ところで半纏や羽織りとは正確に
どのようなものをいうのでしょうか?
半纏は、丈が腰丈くらいの袖ありの上着のことを指し、
鳶の人とか、お祭りの時に着る法被を
イメージされればよいかと思います( ^ω^ )
冬場はそれに綿が入ったものを防寒着として
使用します。
羽織りは和服の上着として着るものことをいい、
綿の入っていないものが基本です。
よく旅館とかで浴衣の上に着るアレですね(^^)
正装では主に男性が着るものと決まっているそうですよ~
つまり「半纏」「羽織り」はちゃんちゃんことは
仲間ではあるけれど別物ということですね!
あともう一つこれらの仲間に「褞袍(どてら)」とか
「丹前(たんぜん)」と呼ばれるものがあります。
主に寝具用として使われるもので
防寒用として綿が多めに入っていて、
半纏や羽織りの形で丈が裾までのものをいいます。
室内用オーバーコートというイメージを
持たれればいいかなと思います( ^ω^ )
ちなみに東北では方言でどんぶくと呼ぶそうです!
◇まとめ
ちゃんちゃんこをはじめとした、
和服型の防寒着の違いについて
紹介してきました☆
たしかに色々な名前があるけれど
正確な定義は私も知らなかったので、
勉強になりました!
褞袍ってあまり最近耳にすることがない
名前だと思うのですが、私は小さいころ
寝巻きの上に綿入り半纏をよく着ていて、
それを親が「どてら」と呼んでいたので
なんだか懐かしくなりました(*^^*)・・・
ただ、丈は腰丈だったので正確には
半纏だったようですね。
これで皆さんも私もひとつ物知りになれました☆
誰かに聞かれたら得意顔で説明してあげちゃいましょう(*^^)v