雛人形を飾るとき、三人官女の顔を
よく見たことはありますか?
遠目から見るとみんな同じ格好をしているので
全員同じに見えますが、よくよく見ると
みんな違う顔をしているのが分かります。
並べ方にもルールがあるのですが、
皆さんご存知でしょうか?
三人官女について色々知識を深めれば
飾るときに迷わなくなりますよ☆
そこで、三人官女についてのムスビや並べ方などの雑学を
ご紹介したいと思います(*^^)v
雛人形の三人官女、ムスビ・眉なし・口開きはどう判断する!?
三人官女というのは、一番上段にいるお雛様が
幼いころから身の回りの世話をしてきた人達で、
お雛様の嫁入りにも同伴します。
結婚式では上段の主役二人のサポート役として
重要なポジションを担っています。
そんな三人官女にまつわる言葉で
「ムスビ・眉なし・口開き」と言うのを
聞いたことがあるでしょうか?
意味は、
・ムスビ=口を結んでいる
・眉なし=眉毛がない
・口開き=口を開いている
ということで、三人官女それぞれの
顔の特徴を表しています。
よく見ると三人がそれぞれこうした表情を
していることが分かります( ^ω^ )
眉なしは、昔の風習で結婚した人が
眉を剃ってお歯黒をしていたことから、
既婚者であることを表します。
よって3人の中では一番の年長者、
一番偉い人ということになるということです。
よく見てみると歯が黒く塗ってある
人形もあります。
体勢も一人だけ座っていたり、
一人だけ立っていたりと
一番わかりやすいです(^^)
残りの二人は眉毛があるので未婚者であり、
一番偉い官女に従えている
という感じの立場です。
口を閉じているのと、わずかに開いているのとで、区別できるかと思いますが、
よくわからない場合は、両者が立っている場合、
右足が出ているのがムスビ、左足が出ているのが口開き
という判断の仕方もあります。
雛人形の三人官女、ムスビ・眉なし・口開きはどの順番で飾る!?
三人官女の並び順は左から
ムスビ・眉なし・口開き
の順で並べます。
一番の年長者を中心者として
真ん中に置くんですね(^^)
三人それぞれ持たせるものが決まっていて
左のムスビは提子(ひさげ)というお酒を
注ぐための急須みたいな形の器を
右手に引っ掛けるようにして持たせます。
真ん中の眉なしは島台(しまだい)という祝儀の飾りか、
三方(さんぽう)という盃がのった四角い
お盆のようなものを両手で持たせます。
右の口開きは長柄(ながえ)という盃に
酒を注ぐためのひしゃくのような道具を
注ぎ口が右手側にくるように持たせます。
人形自身がそれぞれの道具を持ちやすいような
手の形をとっているのでわかりやすいかと思います。
三人官女が注いだお酒を結婚する二人が
飲むという構図なんでしょうね(*^^*)
まとめ
三人官女についてのまとめは、
・三人の顔の表情を表した言葉で「ムスビ・眉なし・口開き」というものがあり、
それぞれ「口を結んでいる・眉がない・ 口を少し開いている」という特徴がみられる。
・並び順は左から「ムスビ・眉なし・口開き」と並べ、持たせるものも決まっている。
ということです!
なんか、雛人形の中にもちょっとした
ストーリー的なものがあるんだな~と
感心しましたね!
私の実家の雛人形はお内裏様とお雛様の二人だけのバージョンだったので、
残念ながら三人官女はいなかったのですが、
やはり、幼いころはお友達の家とかで、6段とか7段とかあるのを羨ましいと
思ってみていました。
大人になってみると
「あんなに段があると出したりしまったりが大変~」
という親の気持ちが分かってきましたけどね(;^ω^)
でも、こうした雛人形それぞれの意味とか
背景を考えてみると子供の時より
興味深く眺めることができますね(*^^*)
今年の雛祭りはお子さんに雛人形に
まつわる雑学でもひとつ
教えてあげてはいかがでしょう(*^^)v