芒種って聞いたことありますか?
「ぼうしゅ」と読み、聞き慣れない言葉ですし、ご存知ない方も多いと思います。
芒種とは、二十四節気のひとつでこの頃になると爽やかな季節から梅雨入りの時期へ移っていき、蒸し暑さを感じるようになります。
芒種の「芒」の漢字には、稲や麦などのイネ科の植物の穂先の細い毛のような部分という意味があり、「芒を持つ稲や麦といった穀物の種まきに適した時期」という意味があるそうです。
例年6月6日頃ですが、現在は1か月ほど早く田植えは行われて、芒種を迎える頃にはほぼ田植えは終えているようです。
台風を避けたり、昔と違って田植えなど機械の導入などで、早まってきたのかもしれないですね。
二十四節気とは何のこと!?
二十四節気とは、春夏秋冬をさらに24等分したもので、それぞれに名称があり暦の上での季節の一つになります。
二十四節気の1年の始まりを立春、終わりを大寒とし、その中で芒種は9番目になります。日本では江戸時代まで太陰暦が使われていました。
太陰暦とは月の動きに基づいた暦ですが、現在は太陽の動きに基づいた太陽暦が使われています。
もちろん太陽と月の動きは当然違ってくるので、ずれが生じます。
そうなると、毎年同じ時期に農作業をすることが分からなくなり、適した時期が判断できないということで、二十四節気が使われるようになったのです。
季節の変化で細かく二十四に分けてあるので、農作業には分かりやすいですね!
今年の芒種はいつ??
今年の芒種は6月5日11時36分です。暦ではそれが起こる日が芒種だそうですが、天文学だとその瞬間を芒種と呼ぶようで、11時36分になった時が芒種なんですね。
全国的にも梅雨に入っていることが多く、台風も発生しやすくなるので注意が必要ですね!
毎年の目安として、芒種は小満(しょうまん)から15日目と言われています。
ちなみに小満も二十四節気の一つで、草木が茂って天地に満ち溢れるという意味があるそうですよ。
新緑の美しい季節が小満で、梅雨入り前が芒種ということですね。
まとめ
お米が主食である日本で田植えの時期=芒種は二十四節気の中でも目立たないですが大事な時期ですね。
地方では芒種の時期を大切にしていて、神に祈りお祓いをして、雨に恵まれるように盛大に祭事を行うところもあります。
この時期は梅雨の時期でもあるので、湿気も多くカビが生えたり、体調を崩しやすかったりするので、部屋の換気などをして気を付けましょう。