みなさんは『一夜飾り』という言葉をご存知ですか?
雛人形は3月3日までに出せば良いんだと、
単純に思っていませんか?
ところが、そうでは無いんです!
そこで、雛人形の『一夜飾り』について
調べてみましたので、ご紹介します。
雛人形の一夜飾りって何!?
雛人形の一夜飾りとは
雛人形の一夜飾りとは、3月2日に雛人形を飾ることで、
縁起が悪いと言われています。
一般的にひな祭りは、3月3日と思われています。
ですが、
- 3月2日…宵節句
- 3月3日…本節句
- 3月4日…送り節句
といい、実は3日間あったんです。
ですので、3月2日に雛人形を飾っても、
すでにひな祭りは始まっているのです。
では、いつから雛人形を飾るのが良いのでしょうか?
雛人形を飾るのに良い日
雛人形を飾るのに良い日は、
①2月4日の立春頃
②2月18日または2月19日の雨水の日
のようです。
①2月4日の立春は、節分(2月3日)の翌日です。
節分の豆まきで厄を払ったあとに飾ると良いようです。
②2月18日または19日の雨水の日は、
地域によるようですが、雨水は暖かさで雪や氷が溶けて
雨水として降り注ぐ日と言われていて、
農耕の準備が始まる目安になっていました。
毎年2月18日か19日になります。
ちなみに…
雛人形をしまう時期は、ひな祭りから2週間を目安に
3月中旬頃までにしまうと良いようです。
その中でも『啓蟄(けいちつ)の日』がベストのようです。
ひな祭りは3日間もあったんですね。
本節句の3月3日の前日(3月2日)に
雛人形を飾ることを『一夜飾り』と呼ぶようです。
雛人形の一夜飾りって縁起が悪いものなの!?
雛人形の一夜飾りは縁起が悪いと言われています。
これは、雛人形だけではなくお正月飾りも同じです。
何故、縁起が悪いと言われているのでしょうか。
雛人形に失礼
雛人形は、子どもの身代わりとなって病気や事故など
災厄から子どもを守ってくれるものです。
そんな雛人形を、すでにひな祭りが始まっている。
3月2日に飾るのは、とても失礼になりますし、
子どもの身代わりになってくれる雛人形の準備を
一夜で終わらせるのは失礼だと言われています。
前もって準備をし、2月4日の立春の頃か、
2月18日もしくは19日の雨水の日に飾り始めるのが良いです。
葬式を連想させる
人が亡くなると一夜で準備をし、
次の日にはすぐにお葬式が行われます。
これを一夜飾りと言います。
お葬式の準備は一夜飾りになるので、
これを連想させるとのから、
一夜飾りは縁起が悪いと言われているようです。
ちなみに、お正月飾りの場合は、
歳神様を迎えるために飾りを用意することです。
歳神様は正月ではなく大晦日の朝に来るので、
大晦日に飾り付けを行う一夜飾りでは、
歳神様の到着に間に合わず失礼なので、
一夜飾りは良くないそうです。
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ですが、気付いたら3月2日!!
なんて年もあるかと思います。
あくまでも、一夜飾りは良くないと言われているだけですので、
絶対に出してはいけないという訳ではありません。
今年は一夜飾りになるからと飾らなかったら、
2年間も雛人形をしまっておくことになります。
そちらの方が失礼かも知れません。
湿気や防虫の問題もありますので、
ぜひ飾ってあげてほしいです。
翌年からは、
一夜飾りにならないように気を付けて飾りましょう。
一夜飾りは、子どもの病気や事故の身代わりとなってくれる雛人形に対して、
とても失礼になる事と、お葬式の一夜飾りを連想させるので良くないのですね。
お正月飾りも含め、気を付けて飾りたいです。
まとめ
いかがでしたか?
雛人形の一夜飾りは、3月2日に飾ることを言います。
そして、一夜飾りは縁起が悪く良くないと言われています。
雛人形に失礼だったり、
お葬式を連想させるからなんですね。
ですが、一夜飾りになってしまうからと飾るのをやめずに、
ぜひ飾ってあげましょう。
2年間も閉じ込めておくほうが、良くないようにおもいます。
できるだけ、一夜飾りにならないように準備したいですね。